Shimano XT PD-M785 オーバーホール
ほとんど使っていないXTのケージ付ペダル(PD-M785)ですが、うっすらガタがあったので分解・調整してみました。以前アクスルを外したことがありますが、ベアリング周りは触らなかったので今回が初めてです。
必要な物は17mm、10mm、7mmのスパナ。モンキーレンチは作業性が悪いのでお勧めできません。7mmと10mmはハブの玉あたり調整よろしく2本同時に使用するので必須です。メガネレンチの方が使い易いと思いますが、10mmは厚みがあると7mmのレンチの邪魔になるので最大でも8mm厚ぐらいのものを使いましょう。ピンセットは無いと困ります。極小のボールベアリングを指でセットできる自信がある人以外は用意しましょう。あと、バイスないし固定できる何かも必要です。無くても作業できますが、かなり面倒だと思います。
まず17mmのスパナでロックナットを緩めます。片方逆ネジですが、方向は書いてあるので大丈夫です。
アクスルユニットを引っこ抜くとこんな感じ。上の7mmのナットがロックナットでその下にベアリングレースとなる10mmのナットがあります。アクスルを回らないよう固定しで7mm→10mmの順に緩めます。
ボールレースを緩めました。その下の銀のスリーブがベアリング部分です。上下にボールベアリングがセットされているのでゆっくり外しましょう。この際、ボールの位置を保ったまま外すのは至難の業なので、ボールの並べ直しは必須と言っても過言ではありません。ちなみに、バイスで変なところを掴んでいますが、あくまで一時的なものです。本当はアクスルバイスを使う方が良いのですが、今回はそんなに強く締め付ける必要は無いので適当な所で軽く留めています。
これが銀のスリーブを外した所です。上側は何とか並んだまま外せましたが、グリスアップする場合は潔く一度バラバラにしましょう。
ここから組み直しです。まず下側のボールレースにボールを並べていきます。
写真が重複しますが、銀のスリーブを上から被せ、上のボールレースを組み付けます。
ロックナットを組み付けます。ここで玉あたりの調整をしていきますが、銀のスリーブをつまんで、アクスルと平行に動かしてみて、全くガタが感じられない限界の緩さにして固定します。こればかりはやってみないと分からないと思いますが、難しい作業ではありません。
最初に戻りました。あとはボディに捻じ込んでいき、10Nmで締め付ければ完了です。
最初はカートリッジ式なのかと思いましたが、普通のカップアンドコーンでした。かなり耐久性は高そうなのでそうそうメンテナンスする必要は無いと思いますが、意外と難しいので工具類が無い人はショップに持っていった方が楽かもしれません。