Rockshox Vivid Air R2C その後

3か月前に交換したVivid Air、ゲレンデに1回持って行きましたが、どうにもジャンプのタイミングがつかみにくくて直ぐに外してしまいました。

 

エアサスはシールが多く、気密性も必要なのでコイルに比べると渋くなる傾向があります。Vivid Airもその例に漏れず、交換して初めて跨った時は全く沈んでいないのかと思うほどの渋さでした。サグを30%に設定しても、コイルの感覚で言うと10%ぐらいしかサグが無いような感触です。ただ、出だしは確かに硬いですが、中盤に入ると割とスムーズに動くようになります。実際にしっかりと乗っている時はコイルとの差はさほど感じません。

 

2系統あるリバウンドですが、初期の25%のストロークをコントロールするビギニングリバウンドは変化を感じにくかったので、ほとんど推奨の6クリックで乗っていました。コンプレッションはエアサスの渋さがあるので抜き気味です。問題はエンディングリバウンド。戻りの感触で言えば推奨値でも遅いぐらいですが、どうもジャンプでリアが上がる傾向が出てしまいました。やむを得ず一杯まで締めこんだ状態(最も遅い)から1クリック戻しで何とか普通に飛べるようになりましたが、結局ここの感覚に慣れられずコイルに戻した、という訳です。

 

重量をさほど気にする必要のないDHにおいては、余程の理由が無い限りはコイルで良いような気がします。ペダリングロスが少なく軽量である、という点はメリットなので、これが必要な場合はDH用のエアサスを購入しても良いと思います。他には、標準がエアサスのバイクを、特性はそのまま少しだけ下り性能を上げたい場合でしょうか。熱耐性は高いですから、できるだけ重量増加を抑えつつ下り向きに振りたい場合はベストチョイスです。コイルならチタンスプリングでもあと150gは重くなります。

 

2013年モデルのVividはCounter Measureを採用し初期動作の大幅な改善を図っているようですから、ちょっと興味がありますが、別のコイルサスを買ってしまったので買う事は無いでしょう。次のサスについてはまた追々。