SR Suntour Epicon トラベル変更&インプレ

ハードテールを組んだのですが、色々な乗り方をしたかったので簡単にトラベルが変えられるEpiconにしました。2012モデルで80-140mmまで変更できます。ひとまずはAM的使い方をしてみたいので140に。

Disassemble Suntour Epicon

 色々解説は載ってるので詳しく説明する必要は無いと思いますが、要はどのサスペンションも基本的にローワーレッグの外し方は一緒です。Suntourの良い所は、普通ローワーを外すとオイルが流れ出るのですが、それが無い点です。簡単、というよりは気軽に内部にアクセスできます。

 まずはエアを全部抜いて、六角レンチでスプリングサイドのネジを緩めて、3回転ぐらい戻します。ダンパーサイドはノブを引っ張って外して10mmのソケットレンチで緩めましょう。これも緩めた後少し戻します。

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 緩める→ちょっと戻した後、ソケットかリバウンドノブをはめてハンマーで叩きます。固着しているのを叩いて緩めるという事なので、軽く叩くだけで大丈夫です。これを左右行いますが、スプリングサイドは先程ちょっと戻したボルトを直接叩いて大丈夫です。

Disassemble Suntour Epicon

 スプリングサイドは引っ込んでいますが、固着が取れたら付いてるものは全部外しましょう。

Disassemble Suntour Epicon

 この時点(ローワーを引っこ抜く段階)で外している物はこれで全部のはず。右上がバルブキャップ、左上がスプリングサイドのボルト、あとは全部リバウンド周りです。基本的にクラッシュワッシャーというよりは元々そういう形になっているようで、再利用して大丈夫そうです。

Disassemble Suntour Epicon

 ローワーレッグを引っこ抜きました。何かしらのミスが無ければスムーズに抜けるはずです。右がダンパーシャフト、左はこれから開けていくエアスプリング周りです。

Disassemble Suntour Epicon

 開けました。ここは普通の右ネジですが、気密性のためかしっかり締まっているので結構力が必要かもしれません。

Disassemble Suntour Epicon

 そのまま丸ごと引っこ抜きます。4か所穴があり、一番右が140mmです。20mmずつ開けてあるので、現在は出荷状態の100mmという事になります。このピンが一番の曲者で、かなり固いので素直に3mmのポンチを買ってきた方が楽に済みます。3mmのレンチでも何とか抜けましたが、一人でやるにはかなり難しい作業でした。アクスルバイスがあると便利だと思います。

 

 あとは順番通りに元に戻すだけです。余程グリスを拭き取らない限りは、改めて塗って戻す必要は無いですね。シールにフォーク用の塗りたくったらストロークの度にインナーにグリスが滲んで却って面倒です。

 

 フォーク自体はリバウンド全開放でスコンスコンと綺麗に動くので、そこから適宜調整していけば十分使えます。ストローク感はちょっと後半の踏ん張りが弱い気がします。ManitouのMinuteに似てるような気がしますが、トラベルを変更すると動き方も変わるようなのであくまで140mmでの感想です。ロックアウトはしっかり効くので、ほとんどリジッドのような感触です。私はあまり使わないタイプなのですが、改めて使ってみると舗装路の登りなどはしっかりロックアウトしておいた方が楽ですね。これでロースピードコンプレッションがあったら最高なのですが、何せeBayで21000円ぐらいなので高望みをする方が酷でしょう。

 普段使っているFoxのVan RC2 Kashimaに比べれば仕上げや高級感、セッティングの多様性などあらゆる点で劣りますが、売価5~6万程度の差を考えると、Epiconはとてつもないお買い得フォークと言えます。正直予算が少ないならこれ以外有り得ません。RockshoxならSolo AirのSektorやRevelationが競合商品ですが、Dual-AirやU-Turn Coilなどの特殊機構が必要でないならこちらを買いましょう。